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事業者ローンの繰り上げは一部返済も可能なのか

 金融会社からお金を借りた時は、少し早めに返済したくなる事があります。
いわゆる繰り上げ返済です。
繰り上げには、金利手数料を節約できるメリットがあります。
金融会社に支払う手数料は、原則として日額計算になります。
返済に要した日数が長ければ、手数料の金額も高めになってしまう訳です。
逆に日数が短ければ、手数料の支払い総額も少なくなります。
どうすれば日数を短くできるかと言うと、早めの返済です。
毎月の返済日を待つのではなく、お金に余裕があるタイミングで早めに返済しておけば、返済日数を短縮することはできます。
ちなみに繰り上げ返済しますと、ローンによっては手数料がかかってしまう事もあります。
しかし事業者ローンという商品であれば、たいていの金融会社では繰り上げ手数料は無料になります。

 ところで事業者ローンには、繰り上げの利便性に関するメリットがあります。
残額を一括返済するのではなく、一部分だけを返済する事も可能だからです。
必要に応じて随時残金を減らしていけるのは、このローン商品のメリットの1つです。
どういう事かというと、例えば金融会社から3000万円を借りて、何回か返済を実行しました。
そして残債は1800万円になりましたが、少しお金に余裕ができた時などは、500万円だけを返済する事も可能です。
1800万円を全額返済するのではなく、一部返済という形を取る事もできます。
すなわちクレジットカードのリボ払いのように、資金に余裕があるタイミングに残債の一部を返済する事もできる訳です。
実は一部返済というシステムは、事業ローン以外の商品では採用されていないケースがあります。

 例えばある金融会社が提供しているローン商品ですと、一部返済というシステムはありません。
繰り上げ返済というシステムは存在するものの、基本的には毎月一定額を分割で支払っていく形になります。
しかし分割ではなかなか残債が減らないので、なるべく早めに返済したくなる事もあるでしょう。
では上記のローン商品はどうやって残債を減らすかと言うと、残額一括返済しかありません。
上述のように残債が1800万円なのであれば、それを一括で全額返済する方法しかありません。
ですから手持ち資金が少々少ない時には、繰り上げ返済できない訳です。
ところが事業者ローンの場合は、上述の500万円のような返済もできる訳です。
比較的自由に小刻みに返済できるのは、事業用ローンの大きなメリットの1つです。

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